縦笛侍の日記

縦笛侍 伊藤粒太 LYUTA ITO blokfluit

マルチェッロ/バッハ「アダージョ」収録。(リコーダー&ヴィオラ・ダ・ガンバ版)

Lyuta Ito and Yuki Aihara playing Marcello "Adagio" from oboe concert D minor


ダンス公演用に、マルチェッロ(バッハ編曲版)のアダージョをリコーダーで、というオーダーをいただきました。
そこで、リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバ用にあらたに編曲して、録音しました。
動画はこちらです。

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いい曲です♪
オーケストラパート側は、ヴィオラ・ダ・ガンバでしか出来ない表現になりました。
是非お聴きください。

音名・階名

楽譜を読むときには音名と階名があって、音名はCDEとか特定の音高を指す(といってもピッチが変われば音高も変わる)もので、階名は特定の調の中で何番目の音かを指すものです。
一般にはドレミが音名に使われますが、音楽家の間ではCDEが使われることが多いです。
音名は、海外ではイタリアやフランスなどラテン系の国々ではドレミ、ドイツオランダイギリスなどではCDEです。
で、階名というのは常にドレミです。
(ラテン系だとどっちもドレミなのでちょっと紛らわしくなりますね)

日本の音楽家はCDEを使うことが多いですが、クラシックは主にドイツ語(ツェーデーエー)で、ポピュラー系は主に英語(シーディーイー)を使います。
日本式のハニホヘトイロという読みもあるのですが、なぜか日本でもそれはあまり使われません。ハ長調とか調性を言うときだけに使われる感じです。
どれが正しいとか、どれがより良いとかはありません。慣れればどれでもいいです。

ただ、「音名」と「階名」のふたつがある、ということを理解していないと「調性」を理解できません。たとえば階名でいう ドとレ や レとミ の間隔は全音ですが、ミとファ の間隔は必ず半音です。ニ長調だとFがF#になるのは、それが階名の「ミ」だからです。というようなことを理解できないと、複雑に転調する曲などに脳がついて行けなくなります。

これから学習する人々は是非、音名と階名の区別を心がけてください。

ヴィオラ・ダ・ガンバとの二重奏

旋律楽器と通奏低音の曲はバロックに多いわけですが、大抵はチェンバロなど和声楽器とチェロやガンバなど低音楽器を合わせて使います。
が、いま当方では、和声楽器を使わない、リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバだけの研ぎ澄まされた響きを追求しています。

YouTube動画で最初に収録したのは、拙者のオリジナル曲「WALTZ」です。


ガンバならではの多重奏を生かしつつ2つの楽器だけで十分な和声感を出してみました。
(録音があまりよくないのはご容赦くださいませ)

そしてバロックの曲ではオトテールを演ってみました。

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ふつうはチェンバロやテオルボなどの和声楽器を伴うのですが、この演奏ではオトテールならではの美しい低音旋律を際立たせながら、二重奏としての澄んだ、緊張感のある音楽に仕上げてみました。

もっと聴きたいという方々にはこちらの組曲(より4曲)を収録した動画もありますので、どうぞ♪

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今後もオトテールは録っていきますので、ご視聴のほどよろしくお願いいたします♪

ヴァイスのシャコンヌを復元

ヴァイスのト短調シャコンヌは有名です。
でも本来は旋律楽器との二重奏なのにリュートのパートしか残っていないという悲しい曲でもあります。
リュートのパートだけでも素晴らしい名曲なのは凄いことなのですが、やはり元々あったはずの旋律パートがどんなだったか、氣になるじゃないですか。

そこで、復元してみました。
復元といっても手掛かりがリュートのパート以外になにもないので、事実上の作曲ですが、リュートのパートと矛盾しないようにという制約の中である程度(体感的には3割ぐらい)は創作するまでもなく決まって来ます。残りの7割を作曲した感じです。

リュートは、佐藤亜紀子さんにお願いしました。
とにかく良い曲なので、聴いてください見てください。

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追悼 坂本龍一

坂本龍一氏が亡くなりました。
私も世代的に大きな影響を受けた一人です。
氏の音楽に対する姿勢も、政治的姿勢も、昔も近年もおおいに共感していました。
追悼の想いをこめて「戦メリ」のメロディをアルトで演奏させていただきました。

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縦笛侍 LYUTA ITO blokfluit | オリジナル「SONATINA」の動画公開中

こんにちは縦笛侍です。

オリジナル曲「SONATINA」の動画を公開しておりますので、ぜひご覧ください。

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使用楽器はモーレンハウエルのデンナーモデル(グラナディラ)です。
当初はヴォイス・フルート(D管テナー)で演奏するつもりで作っていたのですが、運指的に無理な箇所があり、音形を妥協したくなかったので音域を変更し、アルトの曲になりました。
リコーダーは19世紀以降のキー付き管楽器と違って音域が低い楽器は指孔の距離が遠く、同じ音形でも楽器が大きくなると難易度がかなり上がることがあります。そこは手の大きさがだいぶ影響します。

縦笛侍 LYUTA ITO はバロック音楽の演奏と並行してオリジナル曲の作曲もしていきますので、どうぞご期待ください。

縦笛侍 LYUTA ITO オリジナル曲 "WALTZ" リハーサル開始!

Viola da gamba & Flauto dolce

オリジナル曲を作曲しました。
タイトルはシンプルに「WALTZ (ワルツ)」です。
編成はリコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバ

共演していただくヴィオラ・ダ・ガンバ奏者は 藍原ゆき さんです。

写真はリハーサルの様子です。
動画もあります↓


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本番動画は4月下旬に収録、公開できる予定ですので、ご期待ください♪